何時になっても人から何か貰えるのは嬉しいものです。
しかし、30代にもなると何かを貰うということは大分減ったのではないのでしょうか。
くまおも子供がいますので、何かを買ってあげたりすることが多いですが、貰うことはめっきり減りました。
それは当たり前のことで、自分の親もそうやって子供に与えて育てました。
悲しい事ですがそれが自然の摂理だからです。
じゃあもう貰うということはなくなってしまうのか。
「たまには貰う側になりたいけど…。もういい大人だしそれは無理だよな」
そう考えているあなた。あきらめないで下さい!
そんなことはありませんよ!
株を買えば企業から配当金を貰えるじゃありませんか!!
配当金は与える側になった大人が、貰える側になれるすばらしいものです。
今、株を持っていない人はすぐに証券口座を開いて、配当金を貰える企業の株を買ってください。
そうすれば、忘れかけていた子供の頃親からお小遣いを貰った記憶が蘇るはずです。
ということで、くまおが保有している株式の「3201 ニッケ(日本毛織)」から配当金をいただいて子供の頃の記憶が蘇ったので今回記事にしていきます。
目次
【株式紹介】3201ニッケ(日本毛織)
1.企業概要
ニッケは創業1896年で120年以上の歴史のある毛織物を取り扱う企業です。また、現在は毛織物以外にも不動産事業なども手掛けています。
ニッケの事業は「衣料繊維事業」「産業機材事業」「人とみらい開発事業」「生活流通事業」4事業からなります。事業の内容は下記の通りとなっております。
①衣類繊維事業
ウール由来の先端素材やハイブリッド素材の製品開発・提供。
ファッション衣類や防火服や防護服に使われる超高機能素材の開発
学校、官公庁、自衛消防隊、一般企業向けの制服製造販売
②産業機材事業
自動車関連や環境関連など幅広い分野で顧客価値提供。
自動車関連資材、FA設備、環境関連資材、エネルギーシステム、各種産業用資材、ラケットスポーツ、フィッシング等。
③人とみらい開発事業
「街づくり」を主眼とした地域共生型のサービス提供および不動産開発
商業施設運営事業(ニッケパークタウン・ニッケコルトンプラザ)運営、不動産事業(テナント、住宅)、携帯電話販売事業、カプセルホテル運営事業、介護事業、保育・学童保育事業、スポーツ事業(テニススクール・ゴルフ練習場/バッティングセンター・乗馬クラブ)、アミューズメント事業など
④生活流通事業
生活者に近い所にあって豊かな生活を開発・提供
寝装品、衣料用品、100円ショップ向け卸売、保険代理店事業、ネット販売(寝装品、寝具、家具、雑貨、生活家電)、ホビークラフト事業
ニッケは、毛織物を主力とした製品に加えて不動産事業や保険代理店事業など異業種事業も積極的に行っております。
M&Aにより事業を多角化することで業績の安定化を図っています。
中長期的には、中国学生向け学生服事業や中国のゴミ焼却施設向け環境用フィルターの拡大などの海外向けの売上の増加、保育・キッズランド事業の全国展開、EC事業売上のさらなる増加などによる事業拡大を目指しています。
2.株価
3201 ニッケ
株価:950円(2020年8月21日現在)
アベノミクスや2019年11月の好決算により株価は順調に伸び、1月10日には1,142円を付けました。
その後は1,000円台で推移していましたが、2月の下旬頃からのコロナショックの影響により株価は大きく下落し、一時は760円を割るところまで下落しました。
その後下げ過ぎた株価は、900円台まで急速に戻し、4月から6月にかけて順調回復していき1,050円まで値を戻しました。
現在は、1,000円を割込み900円台で推移しています。
7月10日に今期の予想を下方修正していますので、それもあって上値が重くなかなか1,000円台まで回復していません。
ちなみにニッケの株は、コロナショックの下落時に800円台でくまお名義と妻名義で100株づつ購入しました。
3.営業収益
2013年からは2015年までは順調に営業収益を伸ばしており、2016年ではやや減少しております。
その後2017年から2019年までは好調に推移し、特に2019年は大きく営業収益が伸びています。
これは、「衣類繊維事業」を除く全事業で前年比で増加しているためですが、特に「人とみらい開発事業」の建設関連の受注が前年より大きく増加したことや販売用不動産の売却によって上昇したものです。
2020年は、前年に建設関連の大型案件や販売用不動産の売却の反動減、商業施設のインフラ整備や通信分野の事業再編により減収を見込んでいました。
しかし、このコロナの影響により売上が低調になっており、第2四半期決算では全事業で前期比マイナスとなっております。
これを受け年度予想を1,100億円から1,030億円へ下方修正しています。
4.営業利益・営業利益率
営業利益は2013年から2019年まで一貫して右肩上がりをしています。
2013年の55億円から比べると、2019年には104億円まで伸びており、ほぼ倍に成長しております。
2019年は、建設関連の受注や販売用不動産の売却などスポット的な収益があったことによる伸びもありますが、確実に利益を増やしています。
営業利益率も2013年の5.72%から直近は7%台後半から8%台としており、営業収益の上昇に伴い営業利益率も上昇しています。
2020年予想は、コロナによる営業収益の落ち込みにより、営業利益は73億円営業利益率は7.08%と2015年の営業利益と同水準程度になる予定です。
コロナによる影響ですので仕方がありませんが、現在同社の主力事業である「人とみらい開発事業」は商業施設運営やキッズランドなど、コロナの影響を受けやすいので、同社の予想より悪くならないか心配な部分です。
5.1株当たり配当金・配当性向
2013年は1株当たり18円の配当金を支払っており、2019年まで一度も減配せずに上昇を続けています。
高配当株投資は、利益の状況で簡単に減配されてしまうと当初予定した計画が狂ってしまいます。
そのため安定した配当を支払ってくれる企業は大変ありがたく、また信用して今後も持ち続けらる企業だと言えます。
同社もそんなすばらしい企業の1つです。
2020年11月期も収支が厳しい事が予想されますが、年間26円と前年と同額を維持しており株主還元もよく考えていることが伺えます。
配当性向は2013年は40.77%とやや高かったですが、利益上昇に伴い30%台前半と減少傾向にあり、2019年は配当金を前年より増加させたにも関わらず、26.76%と近年で一番低くなっております。
同社は配当性向30%を目安に配当金を決めており、今後利益が上昇していけばさらなる増配も期待できます。
6.株主優待
ニッケでは、株主優待が2つ設定されています。
一つ目がQUOカードです。100株以上保有で500円分が年2回貰えます。
1回目の基準日が5月末、2回目の基準日が11月末となっております。
真ん中のヒツジのお皿がかわいいですね。
ニッケは500円のQUOカードが年2回貰えますので、株主優待込の配当利回りは、8/21の株価950円で換算すると3.79%となかなかの利回りになります。
株価が900円以下になると4%台になってきますので、その当たりを目安に購入するか判断してもいいかもしれません。
2つ目の株主優待は、株主優待カタログです。
こちらは、1株以上保有の株主全員が貰えます。
ニッケの製品などを優待価格で購入することができます。
また、1,000株以上保有の場合、カタログ商品の購入や同社保有の店舗で使える割引券が貰えます。
- 1,000株以上4,999株以下
3,000円の株主優待割引券 - 5,000株以上9,999株以下
5,000円の株主優待割引券 - 10,000株以上
10,000円の株主優待割引券
株主優待カタログには上記のような食料品もありますので、株主優待割引券を何に使うか迷った時にも使用できそうですね。
以上のようにニッケは株主優待を手厚くしており、株主に対して積極的に還元する姿勢が伺えますね。
ニッケは、毛織物メーカーとして創業して120年の歴史ある企業ですが、毛織物の良いところを残しつつ、最先端の技術を取り入れ現在の社会のニーズに答えられるように日々進化している企業です。
また、M&Aにより異業種の会社を子会社にすることで、業務の多角化や既存事業とのシナジー効果により企業価値を高めています。
コロナの影響により、2020年11月期は例年に比べ厳しい決算となると思われますが、この危機を乗り切って今まで以上の成長を期待しております。
くまおも、もう少し株価が下がれば追加購入を検討しています。
最後に投資あくまで自己責任ですので、ご自身で納得して購入をお願いいたします。
ではまた次の記事でー