どうもーくまおです。
突然ですが、皆さんは家族と将来の支出について話をしていますか?
くまおの家庭は妻と子供2人の4人家族ですが、将来必要になる支出に対して資金をどのように用意するか妻とよく話をします。
あらかじめ将来必要になりそうな支出を日頃から話あっていると、なぜ今貯蓄や投資をしなければならないかをお互い共有することが出来るからです。
日頃から話していれば同じ目標に向かって一緒頑張れるのでおすすめです。
特に人生の中で大きな支出といえば「住宅購入資金」「教育資金」「老後資金」の三大出費については長い年月をかけ、しっかり計画をして用意する必要があります。
今回は三大出費の1つ「教育資金」についてどのように貯めればいいか記事にしていきます。
目次
「教育資金」はどれぐらい用意する必要があるか
子供がいる家庭では、将来必要になる「教育資金」をどのように用意するか考えることがあります
私の家庭でも子供が2人いますので、子供が小さい内から「いつまでに」「どれ位の金額」を用意すればいいか日頃からよく話し合っています。
現在、最終学歴が「高校卒業」以上が約半数を占めており、子供が大学まで行くことを予め見込んでいる必要があります。
高校までは公立で行く(行ってほしい(笑))前提で考えても、大学費用は用意しなければなりません。
大学を国立や公立に行くのであればある程度費用は押さえられますが、ここでは私立文系に行く前提で必要な費用をどのように用意するか考えてみます。
年間平均学費は以下の通りです
- 入学料 229,997円
- 授業料 785,581円×4年 = 3,142,324円
- 施設費 151,344円×4年 = 605,376円
- 合 計 3,977,697円
おおよそ学費だけで400万円が必要な事がわかります。それ以外に学校までの定期代や食事代、寮に入るのであればその分も用意することになります。
これぐらいの金額を大学生になる2~3年前から慌てて用意するのはかなり大変になりますので、子供が小さい時からコツコツ貯める必要があります。
では、「教育資金」を実際どの方法で貯めるのが良いのでしょうか。
今回は3つの方法でシミュレーションしてみます。
教育資金の貯め方3つを比較
前提条件:30歳男性 子供0歳 18歳までに400万円を用意
- 貯金
- 学資保険
- ジュニアNISA
以上の条件で一番いい結果だったのが、「ジュニアNISA」を使って用意するでした。
それではそれぞれの方法でどれだけの差があったのか順番に確認していきましょう。
1.貯金で用意
月額支払額 18,388円
支払年数 18年
総支払額 3,971,808円
総受取額 4,000,000円
まず「貯金」で用意するのは、毎月銀行口座に貯金をしていく方法です。
一番オーソドックスなやり方ですね。
目標とする金額を貯金で用意するというやり方は、「教育資金」だけでなく、どのような目標でも達成するために行うやり方でシンプルにわかりやすい貯め方です。
この「貯金」で用意する方法の最大のメリットは、必ずしも月額支払額を貯めなくてもいいところです。
上記で月額支払額と書きましたが、あくまで目標の400万円を貯めるために必要な平均額であり、実際は1万円しか貯められない月があったとしても翌月以降で補うことができれば問題ありません。
また、会社の業績が悪化して給料が激減したり、最悪リストラになった場合に「教育資金」を用意することよりも普段の生活資金が優先させる必要があるので一旦貯金を中止することも可能ですし、生活が厳しい場合は「教育資金」を生活資金に充てることもできます。
このように「貯金」で用意する方法は、資金の流動性に長けていると言えます。
デメリットは、運用利回りは期待できない事です。
現在、普通預金利率はメガバンクで年利0.001%です。これは、100万円を1年間預けてもたった10円にしかなりません。これは預金口座に置いているだけと同じ状態と言えます。
今回は利率の高い楽天銀行のマネーブリッジを使って運用する方法で計算していますが、それでも年利は0.1%しかありません。
そのため目標額を達成するには、ほぼ全ての資金を自分で賄う必要があります。
2.学資保険を使って用意
月額支払額 18,040円
支払年数 18年
総支払額 3,896,640円
総受取額 4,000,000円
次に「学資保険」を使って用意するのは、保険会社に毎月保険料として支払って「教育資金」を貯める方法です。
教育資金の受取はあらかじめ契約で決めた「一括」または「年金方式」で受け取ります。
くまおの周りでもこの方法で用意する人が多い印象ですね。
この「学資保険」を使って用意する方法のメリットは、親(契約者)が不慮の事故で死亡してしまった場合にその後の保険料が免除されるところです。
人生何があるかわかりませんので、万が一に備えたい人は学資保険を使うといいでしょう。
また、学資保険の種類にもよりますが、返戻率が100%を超えている商品もありますので「貯金で用意」するよりは、総支払額は少なくて済みます。
自分で毎月貯金するのが苦手という人は、毎月保険料として強制的に支払う事で教育資金を貯めることが出来ることもメリットといえるでしょう。
デメリットは、必ず保険料を支払わなければならないことです。
先ほどメリットで万が一の場合保険料が免除されるという話をしましたが、人生の中で起きる可能性があるのはそれだけではありません。
むしろ、会社の業績悪化による賞与や給料の削減、リストラなど給料が減ってしまうリスクの方が多いです。
こういう状況になっても基本的には支払いを続けなくてはならず、もし支払が出来ずに解約した場合は、ほぼ間違いなく元本割れします。
元本割れとは、支払いをした保険料よりも解約して返金される金額が下回ってしまうことです。
学資保険は貯蓄性の高い保険商品です。
保険商品ですので、支払いをした保険料の中には保険会社が業務を運営するための費用や利益としての取り分、契約者が死亡した時のその後の補償分の保険などが含まれています。
保険は基本的に契約者が支払った保険料を保険期間まで運用することを前提に保険金額が算定されていますので、途中解約するとその前提くずれてしまうため元本割れが起きてしまうのです。
また、契約によって保険金の受取タイミングが決まっているので、例えば急遽私立高校に行くことになってまとまった資金が必要になっても、保険金の受取が18歳からになっていれば受け取ることができないため、別途用意しなければなりません。契約を変更して受け取ることも可能ですが、元本割れする可能性があります。
このように学資保険にしてしまうと流動性が失われて状況の変化に対応しづらくなるのが大きいデメリットになります。
学資保険を入っている人の話を聞くと、「周りの人が入っている」「親に進められた」「保険会社から勧められた」などの理由が多いようです。
どのような事でもそうですが、周りに流されるのではなく自分で調べて納得してから行動するようにしましょう。
特に金額が大きいことは、後々大きく損をしてしまう可能性があります。
3.ジュニアNISAを使って用意
月額支払額 66,666円
支払年数 4年
総支払額 3,200,000円
総受取額 4,919,982円
最後に「ジュニアNISA」を使って用意するのは、証券会社に子供名義で口座を開設し、投資によって「教育資金」を用意する方法です。
「ジュニアNISA」とは、未成年者(0~19歳)を対象に、年間80万円分の非課税投資枠が設定され、上場株式、株式投資信託等の配当・譲渡益等が非課税対象となる制度のことです。
非課税期間は5年間ですので、最大400万円投資できる制度でしたか、2023年に制度が終了することが決まっていますので、今から始めると最大320万円までになります。
「ジュニアNISA」を使って用意するメリットは、投資で得た配当金や譲渡益に対する税金が非課税ということです。
通常株式などで得た利益には20.315%の税金が課せられます。例えば1万円の配当金に対して約2千円が税金として課せられるということです。
これが、非課税となると配当金がそのまま受け取る事が出来るので資金効率が上がります。
また、ジュニアNISAは口座を開設した子供の年齢が18歳までになるまでに掛け金を引き出すと課税されてしまうルールでしたが、制度が終了するおかげで、2024年以降は引き出しが可能になりました。
ジュニアNISA最大の弱点であった、資金の流動性がないという部分が撤廃されたのは大きなメリットでしょう。
デメリットは、ジュニアNISAが2023年で終了してしまうので、今まとまった資金がないと限度額までの投資が出来ないことです。
ただし、非課税限度額まで投資しなくてももちろん大丈夫ですので、毎年10万円分だけでも投資しても恩恵を享受することが出来ます。
また、新たにジュニアNISA口座を登録しなければならないのもデメリットになります。
ジュニアNISA口座を始めるには、子供の名義で証券口座と銀行口座を作成する必要があります。
あまり投資に興味がなければ口座開設手続きをすることが煩わしいと感じるかもしれません。
そして投資ですので、自分で投資先の情報を調べて銘柄を選択しなければなりません。投資を今までやった事がない人は投資の勉強方法も解らず、どこに投資すればいいか途方に暮れてしまうかもしれません。
しかし、今はインターネットやYoutubeを検索すれば情報は簡単に手に入ります。最初は誰でも初心者ですが、調べていくうちに段々知識は付いていきます。
それでもちょっと自分で調べるのは大変だという方のために、私がジュニアNISAで購入しようと考えている投資先を紹介します。
あくまで、くまお個人がジュニアNISAで購入予定先となりますので、最後はご自身で判断して決めるようにして下さい。
【参考】ジュニアNISAの投資先
- 「VTI」 キャピタルゲイン狙い
- 「VYM」 インカムゲイン狙い
1点目は「VTI」
正式名称は「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF」です。
これ1つで米国上場株式のほぼ全銘柄を網羅することが出来ます。設定以来は平均.7.83%となっています。
2点目は「VYM」
正式名称は「バンガード・米国高配当株式ETF」です。これ1つで米国上場株式の内大型株で高配当の株式をまとめて購入することができます。現在の分配金利回りは4.03%となっています。
「VTI」はキャピタルゲイン(値上がり益)、「VYM」はインカムゲイン(配当金)をそれぞれ狙う目的です。
これをそれぞれ50%ずつ購入することでお互いのデメリットをなるべく小さくしようと考えています。
投資ですので、絶対はありませんが「VTI」が毎年3%ずつ上昇し、「VYM」から3%分の分配金が支払われた場合のトータルリターンは、4,919,982円となります。これは運用で170万円以上増える計算になります。
投資をするうえでは時間を味方に付けることで大きく資産を増やせることがわかると思います。
検証結果は「ジュニアNISA」が良い
以上3つの投資方法を比べましたが、一番効率が良い方法は「ジュニアNISA」を使って用意することがわかりました。
家庭の事情や考えた方で、貯め方は変わると思いますが、効率良く「教育資金」を用意したい方は是非「ジュニアNISA」を使って用意する方法を検討してみてはいかがでしょうか。
また、すべてを「ジュニアNISAを使って用意」する方法に不安を感じるのであれば、
ジュニアNISAと貯金半々で貯めるなどリスクを下げるやり方でも問題ないです。
要は最終的に目標額を貯めることが出来れば問題ありませんので。
「教育資金」は長い年数をかけてを貯めるので、ご家族でよく話し合って一番自分たちのスタイルに合った方法を選択をしてみて下さい。
ではまた次の記事でー