こんにちは くまおです。
高配当株投資をしていると毎月の楽しみができます。
それは毎月の配当金額を計算する時と、その配当金を何に使うか考える時ではないでしょうか。
配当金は、キャピタルゲインと違い確実に入金されるので、将来の計画が立てやすいのが利点の1つです。
この配当金を何に使うかで、将来が大きく変わります。
くまおは、基本的に再投資するための資金に使っています。
そうすることで資産の最大化が出来るからです。
配当金が更に配当金を生み出してくれる。
お金がお金を生むという循環を構築することが高配当投資で資産を伸ばす方法です。
さて、今回は8月に入金された配当金でどこに投資したか、なぜその投資先にしたかを3つの理由を基に解説していきます。
【XOM】エクソン・モービルに投資した3つの理由
まず配当金の再投資先ですが、石油メジャー大手の総合エネルギー企業である「【XOM】エクソン・モービル」を購入しました。
現在、石油価格下落の影響により石油会社には逆風が吹いています。
そのため、ダウ平均がコロナ前と同水準に回復したことに対し、エクソンモービルは、回復していません。
ダウ平均株価は、コロナショックにより大きく下落しましたが、2020年8月28日では、下落前とほぼ同水準まで回復しています。
エクソン・モービルはコロナショックや歴史的な原油安の影響で株価が大きく下落しました。
多少の反発はありましたが、下落前の株価には遠く及ばない状態が続いています。
しかし、あえてエクソン・モービルを購入しました。
その理由は3つあります。
1.配当利回りが高い
まず、1つ目の理由は配当利回りが高い事です。
日経平均配当利回りが2020年8月28日現在で2.20%となっていますが、エクソン・モービルは8.76%と約4倍も高いということです。
これは税引き前の配当金で計算すると約12年で元本額を回収できることになります。
コロナの影響や原油価格の下落により、ここまでの高配当利回りとなっています。
配当利回りが高いということはそれだけ株価が下がっているという事ですので、人気がないということでもあります。
ただ人気がない分、今のうちに安く高配当株が仕込めると考えました。
2.競合他社と比べ損失幅が小さい
次に、2つ目の理由は同業種の競合他社と比べ直近の損失幅が小さい事です。
エクソン・モービルとその他の石油メジャーと呼ばれている企業と、直近利益(損失)を比べてみました。
石油メジャー4社とも直近の収入は、前四半期と比べ40%以上も減少しています。
原因としては原油安の影響やコロナによる需要の減少によるものです。
その中でもエクソン・モービルは他の企業と比べ減少額が小さくなっております。
企業の最終的な利益である当期純損失を見ますと、エクソン・モービルは10.8億ドルと多額の損失となっていますが、ロイヤルダッチシェルが181.31億ドル、BPは168.48億ドルと桁違いの損失となっているので、この苦境の中耐えている印象です。
また、エクソン・モービルは他企業に比べ販管費が高いことから、まだ収支を改善する余地は残っていますので、経営を合理化していけば赤字から脱却することが出来ます。
第2四半期は原油安やコロナによる影響を一番受けている時期ですので、第3四半期ではもう少し良い決算になっているでしょう。
3.配当金の維持を表明している
2020年第2四半期 カンファレンスコール
The Motley foolより引用
ニールチャップマン – 上級副社長
当社には信頼性が高く、成長する配当を提供してきた長い歴史があります。当社の株主基盤の大部分は、その配当を彼らの収入の安定の源として見ているようになり、私たちはそれを非常に真剣に受け止めています。私たちは長期にわたって資本配分の優先順位を管理していますが、市場の状況に対応するために短期的にバランスを取る必要性も認識しています。
かつてない環境に対応するため、2020年に決断を下しました。今年のこれまでの活動を振り返ります。短期的な設備投資を30%以上削減しました。現金による営業費用を15%以上削減するペースです。
市場の不確実性を考慮して、流動性を提供するのに適切であると感じるレベルまで負債を増やしましたが、そのレベルでそれを保持します。そして、私たちは信頼できる配当を続けています。ビジネス環境の不確実性が継続していることを踏まえ、短期的に資本配分の優先順位を維持できるようにする計画を立てています。これらの計画は、サードパーティの見積もりの範囲と一致し、直前に説明した回復の形に沿った価格環境を想定しています。
計画には、運用コストのさらなる削減と、より多くの設備投資を効率的に延期するための追加の機会の特定が含まれます。そうすることで、配当を維持し、負債を現在の水準に保つことができます。もちろん、これは不安定な市場であり、ここから市場がどのように発展するかは確実にはわかりません。
2020年度第2四半期決算のカンファレンスコールでニールチャップマン – 上級副社長が語っていたことです。
「株主が当社の成長している配当を大事しているのは認識している。」
「そのために、設備投資の金額を抑制し、配当金を維持するという方針だ」という事を明らかにしました。
公の場でこのように言っているので、余程の事がない限りはすぐに減配とはならないでしょう。
すでにロイヤルダッチシェルやBPは減配をしているので、そことも差別化を図る意図があるのかもしれません。
くまおは、エクソン・モービルの経営者が配当金を死守するという強い気持ちを感じましたのでそれを信じます。
まとめ
8月分配当金による再投資は、配当利回りが高く同業他社よりも決算が良好だった、エクソン・モービルを購入しました。
しかし、石油関連は今後も厳しい状況が続きますんで、いくら高配当だからといって、資産の大半を投資するという極端なことはくれぐれもしないようにして下さい。
くまおも配当金分からの投資など、少額でコツコツ購入していきます。
最後に投資あくまで自己責任ですので、ご自身で納得して購入をお願いいたします。
ではまた次の記事でー