株式投資

7236 ティラド 【悲報】2020年9月期中間配当が無配当になる

どうもー くまおです。

段々と冬らしく寒い日が多くなってきましたね。

今年は、台風が来なかった影響から野菜が例年に比べ安いそうです。

寒い時期は鍋料理がおいしい季節ですので、野菜が安いのは消費者としては大変ありがたいです。

しかし、生産者の方は値段が崩れると作っても輸送などの費用が高くなってしまい、結果的に野菜を破棄したりしなければならないそうです。

せっかく作った野菜が売れないのは、大変悲しい事です。

そういう場合に、何か利用する方法があれば良いですよね。

くまおも微力ながら、野菜を食べるようにして生産者を応援します。

さて、野菜と同じように高配当株投資も自分の種(資産)を使って、毎年その果実(配当)をもらいながら、長期間にわたって投資をする手法です。

今回は、そんな高配当株投資として家族の貯金から購入した、「7236 ティラド」について紹介いたします。

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7236 ティラド

株価

7236 ティラド

株価:1,319円(2020年12月11日現在)、

前年の12月では、2,000円前後で推移していましたが、3月のコロナショックにより大きく株価が下落しました。

4月以降は、多少乱高下しながら一時は1,500円まで株価を戻しています。

その後は緩やかに下落をしながら1,300円台で推移していましたが、11月に業績の下方修正と2020年9月期の無配当が発表され、1,400円付近まで上昇したのち下落して現在の株価となっています。

現在の株価は一時1,300円を割ってしまっていましたが、やや戻って1,300円前半になっています。業績的にはなかなか厳し内容になっていますのでもう少し下がる可能性もあるかもしれません。

2.営業収益

2020年9月期の営業収益は488億円となり、2019年9月期 661億円と比較して大きく減少しております。

ティラドの主要事業である自動車用熱交換器事業は、日本国内のみならず米国・中国・アジア・欧州など世界各国への輸出もしております。

しかし、世界中でコロナが流行した影響により、自動車販売が大きく減少したため、自動車部品である自動車用熱交換器の受注が減少してしまいました。

自動車業界は景気に大きく左右される業界ですので、コロナショックのような○○ショック級の不景気が訪れると、もろにその影響受けます。

それにより、ティラドの2020年9月期の営業収益は大きく下落しています。

景気敏感株は、よくも悪くも景気に左右されますので、株初心者には難しい銘柄かもしれません。

2021年3月期業績予想についても、1,083億円(前期比△17.0%)となっており前期から大きく業績が悪化する予定となっています。

今年のティラドは大変厳しい内容になる予定になっています。

くまおは100株のみの保有になりますが、業績の悪化により取得価額からマイナスとなっています。

3.営業利益・営業利益率

2020年9月期の営業利益は△16.3億円、営業利益率は△3.35%となり大幅な赤字となっています。

大幅な赤字となった原因ですが、コロナの影響により主要セグメントである日本と米国が大幅な減益になったことによるものです。

コロナの影響が比較的早くに収まっている中国では、多少減益になっていますが、黒字を維持しています。

皮肉なもので、コロナ発生の原因と言われている中国がいち早くコロナの影響から脱却した形となっています。

ティラドの営業収益は、過去の推移を見てみますと年度により上下が激しく安定していない印象です。

自動車関連の企業ですので景気に左右されやすく、アベノミクスで景気が良くなっていった年度と連動するように業績を伸ばし、コロナにより景気が悪くなり始めた2020年から会社の業績も悪化しています。

また、収入に対する売上原価が高く、今期に至っては売上原価率が94.2%とかなりの薄利となっています。

この売上原価率ですと、利益を出すのは厳しい状況となってしまいます。

もう少し原価率を下げる工夫をして、たとえ収益がうまく上がらない年でも利益が出るような構造にしてほしいものです。

4.1株当たり配当金・配当性向

2020年9月期は無配となりました。

感想は、はっきり言ってとても悲しいというのが率直な感想です。

高配当株投資をしている以上、冒頭でお話ししたとおり、「自分の種(資産)を使って、毎年その果実(配当)をもらいながら、長期間にわたって投資をする」というのが大前提となっています。

種(資産)を撒いても果実(配当)が貰えないのであれば種を撒いた意味がありません。

花のように鑑賞していればいいということではないので、配当が貰えないのであればこの投資先長期的に持ち続けるかどうか考える必要があります。

ティラドの配当は比較的高配当で、2018年3月期から3年連続で1株当たり90円の配当を支払っていました。

直近2020年3月期の配当利回りは、6.84%と高利回りとなっていました。

配当性向は、直近2020年3月期では47.74%とやや高くはなっていましたが、前年と同額を維持しており、今回の配当でも多少の減配は覚悟していましたがまさかの無配となっております。

日本の企業は、業績が良い時でも前期の配当金に沿ってそれほど多く支払わない企業が多いです。

業績が悪化すると急に掌を返して、あっさり減配・無配にしてきます。

これでは、長期投資をしようとしたときに安定して配当を受け取ることが出来ません。

もう少し、株主のことも考え配当金を安定的に支払うことも考えてほしいですね。

5.株主優待

ティラドでは、株主優待が設定されていました。

そうです。実は2020年3月期までは株主優待がありました

「ティラド・プレミアム優待倶楽部」という、保有株数に応じてポイントが付与され自分が好きな商品に申し込むというカタログギフトのような株主優待です。

こちらの株主優待は、優待マニアの間では結構有名だったようで、様々な商品が用意されていました。

数年前に一時期ティラドの株を複数枚保有していて、高級お肉などを貰いました。

大変おいしかった印象が残っています。

今回「株主の皆様への公平な利益還元のあり方という観点から株主優待制度を廃止」するとのことです…

「だったら配当金はちゃんと払ってくれよ。 まじで」

こう言ってやりたいです。

「株主優待廃止して、1回目の配当が無配はないんじゃないの」

こんな愚痴も言いたくなりました(笑)

まとめ

ティラドの2020年9月期決算は前期と比べ大幅な減収・減益、配当金は無配となりました。

コロナという未曽有の危機が起きてしまった事、景気敏感株という事で仕方がない部分もありましたが大変残念な結果となっています。

高配株投資は、1度購入した株を長期間保有することを前提に配当金を得ていく投資手法です。

景気が悪くなった場合、株価が大きく下落する可能性がありますが、配当金が安定的に支払われていればOKだよねという考えです。

今回のように、配当金が無配になってしまうとその前提がくずれてしまいます。

そのため、配当金が支払われない期間が長期に渡ってしまう場合は、その株の保有を続けるのか、または売却するかの検討をしなければなりません。

今回のティラドは、正直株主優待も廃止した挙句に、配当金無配となにも果実がないという結果になっています。

さらに、株価も購入した時よりマイナスになっていますのでダブルパンチを食らった状態です。

幸い株価のマイナス分は、それほど大きくはありませんのでまだ傷は浅い状態です。

ですので、ティラド株については………

売却します。

配当金が出ない株に投資を続けるぐらいなら、傷が浅い内に他の配当金が出る企業に投資した方が効率的であると判断しました。

長く投資をしているとこういう事になってしまうことがありますが、持ち続けるとずるずる下がっていくパターンのような気がするので、素早く行動に移していきます。

まだまだ修行中ですが、こういう事も自分の経験値となっていきますので前向きに捉えていきます。

こういった失敗も皆さんの役に立つかもしれないので、定期的に記事にしていきますので次回も是非見て下さいね。

(「またくまおのやつ投資で失敗してる。メシウマだぜ!!」って見てくれても結構です(笑))

ではまた次の記事でー

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